おらがんまっち

豊房地区 神余

たてやま おらがんまっち 館山市豊房地区 日吉神社例祭と館山市無形民俗文化財神余かっこ舞

自慢の伝統芸能 神余かっこ舞

神余かっこ舞
神余かっこ舞 およそ二百年前から伝わる神事、「神余かっこ舞」は、毎年七月十九・二十日に行われる日吉神社の例祭に、雨乞いと五穀豊穣を願い奉納されます。高校生による三人の男子が獅子頭をかぶり、腰につけた鞨鼓を打ち鳴らし、二匹の雄と一匹の雌が、ゆったりとまた激しく伝統の舞を踊ります。側では四人の女子が雨を表す七色の紙を垂らした花笠をかぶり、カエルの鳴き声を表す「ササラ」を鳴らし祈ります。
 この「かっこ舞奉納」も、時代の流れの中で幾度と無く中断されてきましたが、昭和三十九年に高校生による自主団体「あすなろ会」「ささら」と「かっこ舞」。時には激しく、時には神々しく踊る。「あすなろ会」の3人の高校生たちによる「かっこ舞」披露が発足され、昭和四十九年に「あすなろ会」の手によって再び復活されました。
 現在では地域の人達で「神余かっこ舞保存会」を組織して、館山市無形民俗文化財として伝統あるかっこ舞を後世へ継承・保存するための積極的な活動が行われています。
 地域のみんなに守られている神事「かっこ舞」は、神余地区の自慢の伝統芸能です。
「ささら」と「かっこ舞」。時には激しく、時には神々しく踊る。 「あすなろ会」の3人の高校生たちによる「かっこ舞」披露

日吉神社(ひよしじんじゃ) 千葉県館山市神余九三二

日吉神社
広い境内と大きな拝殿・本殿を持つ日吉神社祭神:大山咋神(オオヤマクイノカミ) 別名を山末之大主神(やますえのおおぬしのかみ)といい、日吉大社の、比叡山に鎮まる神として信仰されています。開拓による国土建設や酒造にも長じている神様。五穀豊穣や樹木の成長、暮らしを豊かにする神として拝まれています。
由緒:旧豊房村の村社。延暦二十三年(八〇四)、神余に居城を構えた金丸氏により農工商の守護を祈念して創建されました(神余百年史より)。
 境内の手水鉢は天保九年(一八三八)のもので、江戸時代の名主・金丸氏や村の旧家和貝家などにより寄進されたものです。石工は白浜滝口の亀吉とあります。
 そのほか寛保二年(一七二四)の石灯籠や願主の名前が刻まれた力石などがあります。社地は竪五十軒横十五間の広さで約七百坪、本社桁行二軒奥行三間、拝殿は間口四軒奥行二間半という、とても大きな神社です。
日吉神社神輿
漆塗と金箔飾りの中にある見事に彩色された神輿の彫刻例祭:七月十九日・二十日。両日にわたり、雨乞い神事であるかっこ舞が奉納されます。そして十九日には、神輿渡御が行われます。かなり重い神輿で、屋根には三つの二葉葵の神紋がつけられています。
 神輿渡御は、若者はじめ地域の人達によって勇壮に、また激しく担ぎながら、二本棒独特の大きな揺れを楽しむように、地域内を練り歩きます。黒の漆と金箔の飾り物の中から、美しく彩色された彫刻たちが、生き生きとした表情をみせ、他にはない独特の雅やかさを醸しています。
地区名………神余
神社名………日吉神社
屋根…………述屋根一直線型
蕨手…………普及型
造り…………塗神輿
路盤…………桝型
棰……………棰
胴の造り……二重勾欄
桝組…………五行三手
扉……………四方扉
鳥居…………明神鳥居
台輪…………普及型
台輪寸法……三尺八寸
制作者………林 庄之助
制作年代……昭和26年7月
彫刻…………三代後藤義光
その他………以前の神輿は白木、平成6年に塗り替えられた

地域の自慢

豊かな自然の神余地区 神余地区は、館山と白浜を結ぶ県道沿いの、市内最大の広さを持つ地区です。周りを山に囲まれた盆地の中にあり、中央を巴川が流れ、その両側には田畑が階段のように作られています。
 また、安房神社ゆかりの地域でもあります。平田、加藤、大倉、上、山下、畑ヶ中、上の台、久所の八つの地区からなっています。初夏になるとゲンジボタルが飛び交い、自然の豊かさ見せてくれます。
 平安時代の終わり頃から土豪である神余氏が居城を構え活躍した地域でもあり、神余小学校の北東隣には神余城跡が残っています。
神余小学校にある初代義光の彫刻 また、明治時代に神余小学校玄関の上に掲げられた後藤利兵衛橘義光の懸魚彫刻が現在も残っています。
 神社は日吉神社、寺院は自性院、智恩寺、原の堂、大高尾の堂などがあります。智恩寺には、安房の名工・武志伊八郎信由による見事な欄間彫刻が飾られています。
 また、弘法大師にまつわる豊かな自然の神余地区口の亀吉とあります。
 そのほか寛保二年(一七二四)の石灯籠や願主の名前が刻まれた力石などがあります。社地は竪五十軒横十五間の広さで約七百坪、本社桁行二軒奥行三間、拝殿は間口四軒奥行二間半という、とても大きな神社です。「塩井戸」(県有形民俗文化財)など、さまざまな歴史に支えられた郷でもあります。

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神余地区(表面) 神余地区(裏面)

このパンフレットは、地域の方々からの聞き取りを中心に、さまざまな文献・史料からの情報を加えて編集しています。内容等につきましてご指摘やご意見等
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